2008年02月07日
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ジムリーダーの苦悩・年長者の導き・多重的な心のドラマ

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「ルカリオ!怒りのはどうだん!!」

あらすじ §

 サトシ達はトバリシティに到着します。

 そこで、シンジの兄、レイジと、ルカリオを使うジムリーダーのスモモに会います。

 スモモは、自分の力の無さにジムリーダーをやめようとしていました。そんなスモモをルカリオは励まそうとしていました。

 ヒカリはスモモと語り合い、バトルの約束をします。

 レイジはサトシとバトルを行い、そこでレイジはムクホークの技、フレイムバードを見せて、サトシのムクバードに覚えさせることを勧めます。バトルはサトシが勝利します。

感想 §

 今回の見所は、敗北したムクホークをポケモンボールに戻す瞬間のレイジの難しい表情だと思います。そのあとすぐに微笑んで、ムクホークにねぎらいの言葉を掛けますが、その直前のほんの僅かな時間だけ、とても難しい顔をしています。

 たぶん、輝かしい過去を持つレイジは、このバトルに勝つ気でいたのでしょう。素晴らしい技を出して勝ってみせることで、それを君にも教えよう……という流れで語るつもりだったのでしょう。また、それが可能となるだけの強さにムクホークを育てていたという自負もあったのでしょう。シンジの兄であれば、それは根拠のない自負ではないでしょう。それにも関わらず負けたことは、彼にとっては大きな問題です。

 しかし、そういう思いを、レイジは全くと言って良いほど表に出しません。そして、にこやかにサトシと語ります。

 これが、サトシの遙か先を行く大人の態度であると同時に、深く屈折した何かの存在も感じさせます。なかなか奥が深いです。

今回の一言 §

 ジムリーダーに掛かるプレッシャーを語るタケシ。彼もジムリーダーだったことを思い出させます。

 それから、元シンジのものだったヒコザルを見て、のびのびしていると肯定的に語るレイジの存在は、シンジに対する印象を変えてしまうだけの力がありますね。